会食恐怖症の僕が心療内科を受診してみて思った2つの利点
急なカミングアウトですが僕は会食恐怖症です。
恐らく軽い部類なんでしょうが、家族との外食でもあまり慣れない環境でのご飯や、あまり慣れていない人とご飯の機会があると症状が出てしまいます。
具体的な症状としては主に「吐き気」ですね。
どんなに好物でもおいしくてもいざ苦手な環境にたたされると、直前に食欲があってもスーッとひいていくのがわかります。
「お腹減ってて自分の好きな物なのに食べられないの?」
と普通の人は思うと思います。
はい。食べられないんです。(笑)
自分でもなんでなの?と思うんですが、いざ食事の場面になると嗚咽を飲み込むので精一杯です。
今回は会食恐怖症の僕が治療のために心療内科に通ってみたのでその結果を記事にしていきたいと思います。
僕の成果・考え方を参考にしていただいて少しでも会食恐怖症の方々の力になれたらと思います。
僕が会食恐怖症になった経緯・苦悩
僕がなんで会食恐怖症になってしまったかというとおそらく幼稚園の頃から
「絶対に残してはいけない」
という教育を受けていたからだと思います。
小学校でも「給食完食するまで昼休みに遊べません!」みたいなのみなさんのところでもありませんでしたか?
僕のところはありました。
その頃は症状が落ち着いてきていたので僕はあまり問題なかったのですが、
みんなが食べ終わって掃除をしている中、食が細い女の子がいつもパンを頑張って食べてる印象があります。
改めて考えるとかわいそうですよね...胃袋の大きさはみんな違うのに時間内に完食しなさい!って。
調べていると、これで会食恐怖症になる方は結構多いようです。
「○○恐怖症」ってだいたいその行為をしなければ生活する上で問題ないじゃないですか?
高所恐怖症とかね!最悪高いところにいかなくていいわけで工夫すればストレスフリーに生活できるわけですよ。
ところが会食恐怖症。人間の三大欲求のうちの「食欲」が存在するので一日三回もピンチです。
まあ全部が他人と食べる「会食」ではないと思うので少し大げさに言いましたが。
いや~人間の食べないと死ぬシステムには悩まされましたね(笑)
どんなに避けようとしても避けられないんだもん!命がかかってる!
一緒にご飯に行ってもあまり食べられないので一緒に来た人に心配させてしまうのが申し訳なくてそこも会食恐怖症を克服したい原因の一つですね。
自己嫌悪。食べられない自分自身に嫌になりますよね。(笑)
そんなこんなでこんな自分を破り捨てるために僕は心療内科に通うことを決めました。
実際に心療内科に通ってみる
まず予約をしようと思い電話をかけて予約したんですが、
まあ内科の予約がパンパンだこと。
どうやら僕が通ってるところだけなのか精神科・心療内科では当たり前なのかわからないのですが、初診は予約に手間取るようです。
もしこれから受診をしたいと考えている場合には早めに予約した方がいいかもしれません。
そして実際に初診を終えてお薬を処方されました。
軽めの抗うつ剤だそうです。不安を取り除く効果があるらしく実際に会食の際に使ってみると
「え、普通に食べられる。え?」
お薬しゅごい。。。ご飯が出てきても吐き気が来ないどころか食欲も消えてません。
人と食べるって楽しいんだと感じました。
また受診してくれた先生も優しい方で、その方の言葉であったのが
「確かに完食は良いことだけど残すって悪いことかな?」
なんとなく心が少し軽くなった気がしました。
自分でも言い聞かせてはいたんですが、自分以外の他の誰かに残すことを認められるとだいぶ心が楽になることがわかりました。
僕もそうなんですが会食恐怖症の人ってご飯が出てきたとき
「おいしそうだな」じゃなくて
「食べきれるかな...残したら嫌われるかな...食べきらなきゃ...」
って気持ちが優先すると思うんですよね。
残してもいいやって気持ちで食べることが僕たちが会食恐怖症を克服する第一歩なのかなと感じました。
僕は現在通い始めて三ヶ月になりますが勇気を出して心療内科に行ってみてよかったなと感じています。
実際に薬の力があればとりあえず会食の難はなんとか乗り越えられますしね!
でもそれだけじゃなく、
自分だけの力で解決しようとしてもなかなかに難しい問題だと思うので、
この心療内科という場を活かして「誰かに自分の症状を認めてもらう・聞いてもらう」っていうだけでかなり変わってくると思いました。
ここまでのまとめですが、心療内科に通う利点として
・薬の力だったとしても会食することができるようになるので自信につながる
・先生に話を聞いてもらうだけでも気持ちの持ちよう・考え方を変えることができる
の2つが挙げられると思いました!
克服の仕方・まとめ
上では心療内科に通ってみた利点をまとめていますが、それ以前に周りにカミングアウトすることがかなり大事になると思いました。
もちろん誰彼かまわずではなくその人との間柄を考えてですけどね。(笑)
僕も彼女に勇気を持ってカミングアウトしたら優しく受け止めてくれました。
それだけでこちら側としても理解してもらえたことで気持ちに余裕ができ、カミングアウトされた側としても「あまり食べられないのはこういうことだったんだ!」と納得・安心してくれるはずです。
それでは克服の方法を僕なりにまとめたいと思います。
・周りの人にカミングアウトしてみる(誰にでもするのではなく理解してくれそうな人に)
・心療内科に行ってみることを検討する
・残すことは悪ではない(自分が思ってるより他人からしたらどうでもいいことかも!)
です!
僕のこれかの方針としては、薬に頼りつつたくさん食事を経験して最終的には薬に頼らないでも問題ないようになっていきたいと思います。
この記事を見た会食恐怖症のみなさんが少しでも楽に食事に向き合えるようになってくれたら嬉しい限りです。